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「もう少し・・・隠れていた方がいいな・・・・」

あなたは息をひそめて、あたりの様子を窺っていた。

「?!」

あなたは思わず首をすくめた。
あなたの目の前を、“鬼”が辺りに視線を走らせながら歩いて行く。

「やばかったな・・・」

あなたは呟いた。
もしも移動をしていれば、あの“鬼”に追い立てられて・・・?
想像をしただけで、あなたは思わず身震いした。


そのころ・・・・。



ドコカノランドの近くの埋め立て地で、2台の大型トレーラーが猛スピードで交差点を曲って行った。
その後ろから、ブルーメタリックのスバル・インプレッサがドリフトをしながら曲って行った。
トレーラーが爆音をたてながら走っていく。
その後ろから、インプレッサが猛スピードで差を詰めて行く。
インプレッサの中では、20歳くらいに見える若い女性がハンドルを握り、助手席ではスーツ姿の若い男性が唇を噛みながら前を見据えている。
「奴の足を止めて!!」
若い女性が言うと、
「了解!!」
男はニヤリと笑うと、窓を開けて上半身をのり出した。
ホルスターからピストルを抜くと、トレーラーのタイヤに狙いを定め、引き金を引いた。
乾いた銃声が響く。 しかし・・・。
「?!」
男の顔に驚きが現れた。 確かに命中したはずなのに?!
もう一度狙いを定め、続けて3発撃った。オートマチックのピストルから薬莢が弾き出される。
しかしトレーラーは、全くスピードを落とさずに走り続けている。
「先輩! あのトレーラーは防弾タイヤですよ!!」
国防省・情報部員の小川は、ハンドルを握りながら唇を噛みしめた。
相手は大型トレーラー・・・しかも2台だ。
インプレッサで体当たりをしても、全く堪えないだろう。
小川は慌ただしく、頭の中にこのあたりの地図を描き、トレーラーの進路と照合をしていた。
「無線で“まや”を呼び出して!」
小川は、ちらりと助手席の西村に視線を向けると、冷静な声で命じた。




あなたの携帯電話から着信メロディーが流れてきた。
メールだ。

あなたは携帯電話を取り出して、その内容を見た。


「ミッション?!






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